抜け毛を引き起こす原因には、不規則な生活習慣を送っていたり偏った食事を摂っていたりなどさまざまなことが挙げられますが、実は貧血も原因の1つになるといわれているのをご存知でしょうか?
そこで今回は貧血を起こすメカニズムについて解説しながら、なぜ貧血が原因で抜け毛を引き起こしてしまうのかという点や予防方法についてご紹介していきますので、貧血を起こしやすい方や薄毛に悩まれている方はぜひご一読ください。
貧血が起こるメカニズムについて知ろう
抜け毛を引き起こす原因になり得る貧血ですが、その原因について説明する前にまずは貧血が起こるメカニズムについて確認していきましょう。
貧血とは、かんたんに説明すると血が薄くなる病気のことを指し、立ちくらみやめまいをはじめ倦怠感や集中力低下などさまざまな症状を引き起こします。
では、なぜ貧血が起こるのでしょうか?
貧血の原因のほとんどは鉄分不足
貧血といわれる症状の多くは、鉄分不足が原因で起こる「鉄欠乏症貧血(てつけつぼうしょうひんけつ)」です。
無理なダイエットや偏った食事、女性であれば生理や妊娠・授乳などで需要が増えることが原因で鉄分やビタミン不足につながります。鉄分やビタミンなどの栄養素が不足すると赤血球の生産が低下してしまい、貧血を引き起こすというわけです。
他にも怪我や病気が原因で出血を起こして赤血球の数が減少することも貧血の原因の1つといわれています。
また出血が長期化すると通常時よりも大量に血球を生産する必要があるため、その材料になる鉄などが不足して赤血球の生産が低下することにもつながりかねません。
貧血を起こすメカニズムは赤血球に含まれるヘモグロビンの減少
赤血球に含まれるヘモグロビンは鉄分を原料に合成されるのですが、鉄分不足になるとヘモグロビンが作れなくなって貧血を引き起こします。
ヘモグロビンは体中に酸素を運ぶ役割を持っていますので、ヘモグロビンが減少すると身体が酸素不足に陥って立ちくらみ・めまい・動悸・息切れといった症状が現れます。
症状がなくても隠れ貧血の可能性があるので要注意!
「立ちくらみやめまいはないから貧血じゃなさそうだし自分は大丈夫かな」と思っている方もいるかもしれませんが、最近では「隠れ貧血(潜在性鉄欠乏症)」の方も増加傾向にあるようなので注意が必要です。
体内にある鉄分の60〜70%は血液中のヘモグロビンに含まれており、残りの30〜40%は肝臓や脾臓に「貯蔵鉄」として貯め込まれています。
この貯蔵鉄は、ヘモグロビンの鉄分が不足した際に使ういわば貯金のような存在で、この貯蔵鉄が使われている状態が隠れ貧血です。
隠れ貧血の段階では、まだ貯蔵鉄が底をついていないため症状が現れづらく、血液中の鉄分も数値的には基準を満たしているためなかなか気づきにくいとされています。
放置していると次第に貯蔵鉄も底をついてしまい、鉄分不足に陥って貧血につながる恐れがあるので不安な方は1度病院などで検査してもらうとよいでしょう。
貧血が原因で抜け毛を引き起こすといわれているのはなぜ?
ここまで貧血が起こるメカニズムや原因について解説してきましたが、その貧血が原因で抜け毛が起こるといわれているのは一体なぜなのでしょうか?
ここからは、貧血による抜け毛の原因についてご紹介していきます。
貧血による抜け毛の原因①頭皮の酸素不足
貧血によって抜け毛が起こるといわれているのは、酸素を体中に運ぶ役割を持ったヘモグロビンが減することで頭皮が酸素不足に陥るからです。
髪の毛は、成長するために血液に乗って運ばれてきたタンパク質・ミネラル・ビタミンといった栄養素を補給するだけでなく、発毛を促進するために酸素も取り入れています。
しかし貧血が原因で頭皮が酸素不足に陥るとうまく酸素を補給できなくなってしまい、少しずつ髪の毛が弱くなったり細くなったりして最終的に抜け毛につながりかねません。
貧血による抜け毛の原因②頭皮の栄養不足
髪の毛の成長には、酸素以外にさまざまな栄養素が欠かせないわけですが、その栄養素を取り入れるためには普段の食事がとても大切です。
しかし偏った食生活を送っていると鉄分が不足して貧血を引き起こす原因になるだけでなく、タンパク質やビタミンなどの必要な栄養素も不足気味になってしまいます。
鉄分やタンパク質、ビタミンは髪の毛の成長に必要不可欠な栄養素ですので、不足すると当然のことながら髪の毛の成長が妨げられて抜け毛を引き起こす原因につながるでしょう。
貧血による抜け毛を予防する方法はある?
貧血は、たちくらみやめまいといった症状が注目されがちですが、実は抜け毛や薄毛を引き起こす原因にもなる可能性があります。
では、貧血によって抜け毛を引き起こさないためにはどうすればいいのでしょうか?
ここからは、貧血による抜け毛の予防方法についてご紹介していきます。
予防方法①栄養バランスの良い食生活を心がける
貧血は、偏った食事によって栄養バランスが乱れ鉄分不足になるのが原因の1つなので、まずは栄養バランスの良い食生活を心がけることが大切です。
貧血予防のために鉄分ばかりを積極的に取り入れるのではなく、髪の毛に欠かせないタンパク質やビタミンなどバランスを考えて摂取することで髪の毛の成長につながります。
予防方法②規則正しい生活習慣を意識する
せっかく食生活を見直してバランスの良い食事を摂っても、生活習慣が乱れてしまっていると効果が半減することになるので規則正しい生活習慣も意識しましょう。
寝不足やストレスによって疲労が溜まると、身体が凝り固まって血流が悪化し頭皮に酸素や栄養素が行き届きにくくなる可能性があります。
また健康的な生活、そして健康的な髪の毛の育成には、しっかりと睡眠を摂ることとストレスを溜め込みすぎないことも大切です。
予防方法③発毛サロンに相談する
自分なりに食事に気を遣ったり生活習慣の改善に努めたりしても、なかなか抜け毛がなくならないという場合もあるかもしれません。
そういった場合は、発毛サロンに相談することによって自分では気づけなかった改善点などを知るきっかけになります。
もちろん抜け毛を改善するためのケアや私生活におけるアドバイスなどもしてもらえるので、自分ではどうしたらいいかわからないという方は1度発毛サロンに相談してみるのもおすすめです。
貧血による抜け毛の原因と予防方法まとめ
貧血は、無理なダイエットや偏った食事などによって鉄分などの栄養不足が生じ、赤血球の生産量が低下してしまうことが主な原因です。
そして貧血を起こすと、血液中に含まれるヘモグロビンが減少し頭皮に十分な酸素が行き渡らなくなったり、髪の毛に必要な栄養素が不足することで抜け毛につながるといわれています。
不足しがちな鉄分を摂取するためには、まず偏った食生活を改善して栄養バランスの整った食事を摂ることが大切です。
「どういう食事が良いのかわからない」「自分なりに対策しているけど抜け毛が減らない」という方は、発毛専門サロンのスーパースカルプ発毛センターにご相談ください!
食事や生活習慣に関するアドバイスをさせていただくことはもちろん、抜け毛の原因を調べて1人ひとりに合った方法でケアを行い、抜け毛・薄毛の改善を目指していきます。
将来薄毛になるかもしれないという不安が精神的なストレスになって、抜け毛を悪化させてしまう可能性もありますので、まずはお気軽にお近くのスーパースカルプ発毛センターへご相談ください。