2020年4月現在、日本中、世界中がコロナウイルス感染拡大の危機に晒されている今、「ステイホーム」を合言葉として外出を控えて家にいよう!という運動が起こっています。
しかし、ステイホームは下手をするとその過ごし方によっては、大切なお子さんを抜け毛薄毛のリスクにさらしてしまう心配があります。
この記事では薄毛でお悩みの方や発毛育毛の途中の方が、どんな風にステイホームの期間を過ごすべきか?を日頃発毛育毛の現場に立つ発毛技能士の観点から解説して参ります。
「ステイホーム」と育毛の両立【子供の薄毛編】
目次
- 子供の薄毛について
- 子供の薄毛の原因
- ステイホーム中の子供の薄毛対策
・子供の薄毛はどんな症状?
・子供の薄毛の見極め方は?
子供の薄毛について
世の中のお父さんお母さんへ問います。薄毛の悩みは大人になってからの悩み・・・と思っていませんか?
じつは薄毛は子供でも起こりうることで、全国のスーパースカルプ発毛センターでも保護者の方がお子さんの薄毛に悩み、お問い合わせいただくケースが年々多くなっています。
子供の薄毛の症状は?
通常、男性の場合でお話しすると男性ホルモンが関係するAGA(男性型脱毛症)が原因になる場合が多いのですが、お子さんの薄毛の場合はまだ男性ホルモンの量も少なく、たとえ遺伝性があったとしてもまだ発症はしにくいです。
したがって、AGA以外の薄毛の原因と症状が多くなります。
例えば、ベタベタと髪が濡れるほど皮脂が過剰になって炎症を起こして脱毛し、頭皮全体が透けて見えてしまう脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)や、円形脱毛症などです。
子供の薄毛の見極め方は?
いつものように正面や横からみても、親御さんがお子さんの薄毛の進行に気が付かない場合があります。
その理由は先ほど述べたように、子供はAGAではない場合が多いので、前髪は脱毛しにくいからです。
さらに側頭部も髪が一定の方向に向かって生えているために、薄毛が進行してもなかなか頭皮までは見えにくいのです。
それだけに親御さんが気が付いた時には時すでに重度の薄毛になっていて慌てるケースが後を絶ちません。
一緒にお風呂に入るときや、お子さんが椅子に座ってい居る時など、定期的にお子さんの頭頂部の頭皮が透けていないか?をチェックしてあげることも親としての愛情ということになります。
子供の薄毛の原因
お子さんの薄毛の症状として、皮脂が過剰になって毛根が炎症を起こす脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)が多いと説明しました。
そして皮脂が過剰になる理由は成長期のホルモンバランスの変化と食生活が関係しています。
急激な成長ホルモンの分泌
子供の成長過程にある、第二次性徴期(だいにじせいちょうき)という言葉を聞いたことはありますか?
いわゆる「思春期」ともいい、成長が早い女子は小学校4年生くらいで、男子はそれより2年ほど遅れて変化があらわれ始めます。女子は初経が起こり、女性らしい体つきになって乳房の発達などが見られます。男子は発毛や精通、声変わりなどが起こります。
このころは成長ホルモンが急激に分泌されて皮脂が過剰になったり、「毛深さ」など思春期ならではの様々なストレスを抱える中で自律神経のバランスが乱れて皮脂が過剰になるケースがあります。
ひどい場合は甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)などの病気を引き起こし、それが原因となって脱毛する場合もあります。
ちょうど、急激に背が伸びて同時に、いつも掌に大量の汗をかくようになったり、髪がしっとりするほど皮脂が過剰になっている場合は薄毛になりやすいので、お子さんの思春期ならではのストレスのケアなどにも気を付けてあげると良いでしょう。
高脂質な食事やトランス型脂肪酸の摂りすぎ
マーガリンが体に悪いっていう常識はご存じですか?本来は植物油は液状ですが、そこに水素を加えて固形化させ、バターの代用品として加工されたものをトランス型脂肪酸と言います。
トランス型脂肪酸は摂りすぎると血中の悪玉コレステロールが増えて血流や免疫力が下がってしまいます。つまりお子さんの成長にはマイナスで抜け毛薄毛の原因になります。
アメリカで行われた8万人の女性を被験者にした研究では、トランス型脂肪酸を多く摂取したグループは摂取が少ないグループに比べて心筋梗塞を起こす危険性が3割も高かったという研究結果も発表されています。
欧米では使用禁止や表示義務など様々な規制も行われていますが、日本ではあらゆる加工食品に当たり前に使われているので、大切なお子さんの口からトランス型脂肪酸をなるべく遠ざけてあげることが大切です。
・マーガリン
・コーヒーフレッシュ
また、動物性の脂や揚げ物なども脂っぽい食事に偏りすぎれば、体内にため込み切れなくなった脂が毛穴から過剰に分泌される結果となります。
ステイホーム中の子供の薄毛対策
子供の薄毛の主な原因は過剰な皮脂分泌であることから、ステイホーム期間中では脂っぽい食事に偏らないことやトランス型脂肪酸が含まれたスナック菓子などを食べすぎないことが大切です。
また、テレビゲームやスマホゲームを長時間しすぎて眼精疲労が蓄積するのも結果的に薄毛の原因になります。
あた、ステイホーム中と言っても庭や窓際で15分~20分は日光浴をすることも免疫を上げるうえで大切です。
×運動不足
×眼精疲労
×栄養不足
×ストレス
これら薄毛の原因となる過ごし方をお子さんの生活からすべて排除することは難しいかもしれませんが、親御さんが心がけてあげることが子供の薄毛予防の第一歩になります。
まとめ
今回は「ステイホーム」と育毛の両立【子供の薄毛編】という内容でご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
このように育毛発毛と健康促進は一体です。上手なストレス対策によって育毛効果と免疫力アップを図りましょう。
新型コロナウイルスで先行きのわからない不安、ストレスを抱えていらっしゃる方も多いと思いますが、健康な体があればまたいずれは元の生活を取り戻せます。
この「ステイホーム」をきっかけに健康と大切な髪を失うことが無いように、今後も有益な情報発信を心がけて参ります。