ビールをはじめとするアルコールを摂取することがハゲる原因となると耳にすることがありますが、実際はどうなのでしょうか?

ビールを含むアルコールは昔から、「酒は百薬の長」と言われていて、どんな薬よりも万能で体に良いものとされてきました。

ですがこれは適量を摂取した場合の効果で、過剰に摂取してしまうと善玉コレステロールが減り悪玉コレステロールが増えてしまい、肥満や血糖値の上昇など健康被害に大きく関係していきます。

そこで今回は、アルコールの中でも特に人気のある「ビール」に着目して、薄毛・ハゲとの関係性を解説していきたいと思います。

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ビールなどのアルコールはハゲる原因になる?

ビールがハゲの原因

実際にビールを飲むことは直接的にハゲることに繋がるのでしょうか?
結論としては、お酒を飲むと確実にハゲるというものではなく、「飲み過ぎると薄毛に繋がる」ということが正しい答えです。

お酒を飲むことが日常化し、お酒を飲まないと眠れない・仕事などのストレスを発散するために大量に飲んでしまう、などといったことが続くと体に様々な悪影響が出て、それがハゲること・薄毛に繋がってしまいます。

ビールがハゲる原因になる理由

では、ビールの何が原因で薄毛に繋がってしまうのでしょうか?
これには様々な理由がありますので、順番に見ていきましょう。

ビールに含まれる糖質の量が多い

ビールには多量の糖分が含まれます。

1日に摂取する糖分の目安は成人の場合50~60gとされていますが、ビール1缶(350ml)に含まれる糖分は10~16gもあります。

ちなみに、シュークリームの糖質が1個あたり約15gとされているので、1缶ビールを飲んだだけでシュークリーム1個分の糖質を摂取したことになります。

糖質を摂りすぎると体内で脂肪に変わり、皮脂が発生しやすくなるため頭皮のべたつきや毛穴の詰まりに繋がります。

また、糖質の摂り過ぎは血流の流れを悪くするため頭皮へ栄養が回らなくなり抜け毛や薄毛へと発展していくのです。

ビールの過剰摂取でビタミンBが奪われる

ビールを大量に摂取すると体がアルコールを分解しようとして、本来髪の毛へ与えられるはずのビタミンBなどの栄養素がアルコールの分解に使われてしまいます。

ビタミンBは頭皮の毛細血管を太くし血流を良くする効果があり、皮脂の分泌量もコントロールしてくれます。

ビールを大量に摂取することによって栄養素が不足し、血流が悪くなり皮脂の分泌量も正常な状態ではなくなってしまいます。

アルコールが髪に必要なタンパク質の合成を妨げる

髪の成分の8割はタンパク質でできていて、そのタンパク質は肝臓で作り出されます。

アルコールも同じ肝臓を使い分解されるので、アルコールを多量摂取することで肝臓はアルコールの分解で手一杯になり、タンパク質を作りにくくなってしまうのです。

髪のほとんどを占めるタンパク質が作られなくなると、自然と髪の毛は弱り薄毛や抜け毛が目立つようになってしまうのです。

ビールに含まれる良い成分とは?

ビールの成分

ビールの主原料はホップ・水・麦芽・ビール酵母ですが、その成分は決して体に悪いものだけではありません。

では、ビールにはどのような良い成分が含まれているのでしょうか?

ビールに含まれる良い成分

【ホップ】
ビールに含まれる良い成分としてまずあげられるのは、ホップです。
ホップにはポリフェノールやフィストロゲンなどの栄養素が含まれており、人間の体の老化を抑える抗酸化作用や、睡眠作用・抗菌作用などさまざまな効果が認められています。

【麦芽】
麦芽には、ビタミンBやミネラル・葉酸・カルシウムなどが豊富に含まれています。
ビタミンBは糖質の分解を助けたり、鎮静作用や疲労回復作用・食欲増進などの効果があります。
ビタミンBはタンパク質の代謝を助けることに重要な役割を担っているので、髪の毛や皮膚の活性化にとても役立っています。

【ビール酵母】
ビール酵母には髪の元となるタンパク質やアミノ酸・ビタミンB群・食物繊維などが含まれているため、育毛の促進に繋がります。
特にアミノ酸をバランスよく摂取することで、ハリやつやのある健康な髪を育てることが出来ます。

1日のビール・アルコールの適量は?

ビールの摂取量

ビールなどのアルコールは1日に適量を摂取すれば、髪や体に悪いばかりか良いことが分かりました。

厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールにして約20g程度と定義しています。

また、女性は男性に比べてアルコールを分解する速度が速いため、同じ量を摂取した場合男性に比べて臓器の疾患になりやすいと言われているため、男性の1/2~2/3程度が適量となっています。

1日に摂取するアルコールの適量

では、1日にどれくらいの量のアルコールを摂取することが良いとされているのか、お酒の種別に分かりやすく見ていきましょう。

ビール:中瓶1本(500ml)
日本酒(15度):1合(180ml)
ウィスキー:ダブル1杯(60ml)
ワイン:グラス2杯(200ml)
焼酎(25度):グラス1/2杯(100ml)
チューハイ:缶1本(350ml)

この量を参考にお酒をたしなむ程度に飲めば体に悪影響はなく、むしろお酒の良い成分が育毛にも良い影響を与えてくれます。

ビールも飲み方次第でハゲの予防になる!|まとめ

ビールは飲み過ぎると抜け毛や薄毛の原因を作ってしまいますが適量を摂取するのであれば、逆に髪にとって良い影響を与えることになります。

ですが、ビールなどのアルコールを毎日飲むと肝臓に負担がかかり、その影響で抜け毛や薄毛、ハゲることに繋がってしまう危険性もあるので、1週間に2日は休肝日を作り肝臓を休ませてあげることが大切です。

自分の適量を知りアルコールと上手に付き合い、髪にも体にも良い効果を与えていきましょう。

薄毛や脱毛は、食生活、睡眠などの生活習慣が大きく関係します。

「今の食生活や生活習慣が気になる」
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お悩みや生活習慣は人それぞれ違います。
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