フィナステリドは「プロペシア」などの名前でAGA治療薬として処方されていますが、女性と子どもには内服だけでなく、接触も禁止されている成分です。

しかし、フィナステリド内服中の男性にとっては、パートナーや家族にどのような配慮をすればいいのかわからない、という方もいるのではないでしょうか。

そこで、本記事ではフィナステリドが女性と子どもに禁忌とされている理由と、対策を紹介します。

フィナステリドが使えない方のために、発毛・育毛の代替方法も紹介していくので、女性と同居中の男性や、妊活を検討中の方は必見です。

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【注意】フィナステリドは女性は服用・接触NG

【注意】フィナステリドは女性は服用・接触NG

フィナステリドは、女性と小児には使用できない成分で、内服と接触の両方が禁忌とされています。

しかし、男性への発毛効果は認められているので、男性型脱毛症用薬として厚生労働省からも承認されています。

そこで、ここからはフィナステリドの具体的な効果と、なぜフィナステリドが女性と子どもに禁忌なのか、その理由を説明します。

フィナステリドの効果

フィナステリドの効果は「脱毛抑制効果」です。残念ながら、フィナステリドそのものに発毛効果はないので、ミノキシジルやほかの治療と組み合わせる必要があります。

そもそも、AGA(Androgenetic Alopecia:男性型脱毛症)は、DHT(ジヒドロテストステロン)が毛包内のホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)と結合し、ヘアサイクルが乱れることで起こります。

ヘアサイクル(毛周期)は①成長期②退行期③休止期を繰り返していますが、正常であれば2~6年ある髪の毛の成長期が、DHTとアンドロゲンレセプターが結合することで極端に短くなり、毛髪が成長しきる前に抜けてしまうため、薄毛が進行すると考えられています。

そのほか、DHTには皮脂の分泌を過剰にすることもわかっています。

フィナステリドは、「5αリダクターゼII型」の働きを阻害して、男性ホルモンの一種「テストステロン」がDHTとして合成されるのを防ぎ、ヘアサイクルの乱れを整え、皮脂の過剰分泌を抑えるため、脱毛抑制に効果的です。

フィナステリドの効果については、こちらの記事で詳しく解説しています。
フィナステリドの効果はいつから実感できる?効かない時の対処法も紹介

フィナステリドが女性に禁忌な理由

フィナステリドが女性に禁忌と言われる理由は、以下の2つです。

  • ホルモンバランスが乱れる可能性がある
  • 妊娠中の胎児・授乳中の乳児に影響が出る可能性がある

女性の体内にも男性の1/10程度ではありますが、テストステロンが存在します。

フィナステリドの服用によって、DHTが阻害された場合、ホルモンバランスに何らかの影響が出る可能性があるので、フィナステリドは女性に禁忌と言われています。

また、胎児や乳児に影響を与える可能性があることも、フィナステリドが女性に禁忌とされている理由です。

DHTは男性の外性器形成に不可欠と言われているため、フィナステリドが母親経由で発育途中の胎児や乳児のDHTを阻害すると、外性器が発達しない可能性もあります。

(参考:外生殖器研究から性差形成機構を知る/鈴木堅太郎 ほか 和歌山県立医科大学

フィナステリドは内服以外にも、経皮吸収される可能性があるので、女性と子どもが触らないように保管の際は十分な注意が必要です。

ご家族のいる方は、子どもの手の届かないところに保管し、家族に周知するなど、十分に対策をしましょう。

デュタステリドも服用・接触NG

デュタステリドはフィナステリドと似た成分の薬剤で、5α-還元酵素のタイプIおよびタイプIIの両方の働きを阻害します。

薬品名には「ザガーロ」がありますが、デュタステリドもフィナステリドと似た成分のため、女性と子どもの取扱いには十分な注意が必要です。

フィナステリドとデュタステリドの違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
フィナステリドとデュタステリドの違いを徹底比較!副作用・効果はどう違う?

フィナステリドの女性の使用上の注意

フィナステリドの女性の使用上の注意

フィナステリドの女性への使用上の注意点は、以下の2点です。

  1. 服用禁止
  2. 触らない

ここからは、それぞれについて解説します。

服用禁止

フィナステリドは女性への適応はないため、病院で処方されることは基本的にありません。

しかし、注意したいのが、輸入代行業者からの通販などで入手する場合です。

FPHL(Female Androgenetic Alopecia)と呼ばれる女性型脱毛症は、AGAとは違って、男性ホルモンの変性が原因で起こるわけではありません。

どちらかというと加齢による女性ホルモンの減少や、ストレスによる自律神経の乱れ、そして遺伝的な要素に依存する脱毛症状なので、フィナステリドによる治療効果は少ないと考えて良いでしょう。

このようなFPHLとAGAの原因の違いを知らないまま、安易に個人輸入で入手したフィナステリドを服用してしまうと、思わぬ健康被害や胎児・乳児へ影響する可能性があります。

プロペシアなどフィナステリドは輸入代行業者を通じた購入が可能ですが、厚生労働省が承認しているため、国内で安全な正規の薬品が入手できます。したがって、個人輸入へのメリットはほとんどありません。

閉経後の女性や妊娠可能性がほとんどない女性に対しての処方実績はゼロではありませんが、基本的に女性は服用しない・できないものとして覚えておくといいでしょう。

触らない

経皮吸収されたフィナステリドが、胎児や子どもへ影響を与える可能性を考え、妊娠可能性のある女性はフィナステリドを触ったり、砕けた薬剤を吸入したりしてはいけません

厚生労働省によると「プロペシアの錠剤はコーティングされていますので、砕けたり割れたりしない限り、通常の取扱いで有効成分に触れることはありません。」(引用:プロペシア(PROPECIA)(男性型脱毛症用薬)に関する注意喚起について/厚生労働省)とのことですが、男児を妊娠中の女性の場合、念のため触れるのを避けた方が無難でしょう。

また、フィナステリド製剤が砕けたり割れている場合には、絶対に触れてはいけません。吸入する可能性があるので、その場からすみやかに離れましょう。

もし触ってしまったらすぐに石鹸で洗い流す

フィナステリドを万が一触ってしまった場合、すぐに石鹸と流水を使って手を良く洗い流します

同居男性AGA治療中の方がいる場合、間違ってフィナステリドに触れることがないよう、薬の保管に気を付けてもらいましょう。

フィナステリド以外に女性が使える薄毛治療薬

フィナステリド以外に女性が使える薄毛治療薬

フィナステリドは5αリダクターゼII型の働きを阻害し、男性ホルモンテストステロンをジヒドロテストステロンに変性するのを抑制するので、基本的には男性向けのAGA治療薬といえます。

それでは、女性向けのFPHL治療薬はないのか、というと、そのようなことはありません。

FPHLへの効果が期待できる治療薬やサプリメントもあります。

ここからは、フィナステリド以外に女性が使える薄毛治療薬を紹介します。

ミノキシジル

女性が使える薄毛治療薬で一番良く知られているのが「ミノキシジル」です。

ミノキシジルには、内服薬と外用薬の2つがあり、FPHLには両方とも使えます。

ミノキシジルの効果といえば「発毛」です。

ミノキシジルは、毛包の血流を改善して、毛母細胞に栄養を届けるほか、毛母細胞に直接作用してタンパク質合成や細胞の増殖を促進します。

その結果、休止期の毛母細胞が成長期に移行し、発毛が始まるというメカニズムです。

ミノキシジルには外用薬と内服薬の2種類があり、女性の薄毛、FPHLに対して推奨度A(一番のおすすめ)はミノキシジル外用薬です。

ミノキシジルも胎児への影響を考慮して、妊活中や妊娠初期は使用できません

もし妊娠を検討している場合は、クリニックで相談してみるのをおすすめします。

ミノキシジルの女性の使用については、こちらの記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
ミノキシジルは女性にも効果がある?使用をやめたらどうなる?

スピロノラクトン

スピロノラクトンは、主に降圧剤や、疾患からくるむくみを取るためのカリウム保持性利尿薬です。

しかし、スピロノラクトンにはテストステロンの産出を抑制したり、男性ホルモン受容体の拮抗薬としての作用があります。

女性は閉経を迎えることで、女性ホルモンの量が減るため、相対的に男性ホルモンの働きが優位となります。

このホルモンバランスの乱れが原因で起こる薄毛に、スピロノラクトンを内服することで、アンドロゲン(テストステロンなどステロイド系ホルモン)受容体に作用し、男性ホルモンの作用を弱め、抜け毛を減らすと考えられます。

パントガール

パントガール(Pantgar®)は、ドイツの製薬会社メルツ・ファーマが開発した女性用薄毛治療薬です。

主成分はパントテン酸カルシウム・ケラチン・シスチンで、頭皮のすみずみにまで栄養を行き渡らせ、FPHLによく見られるびまん性脱毛(髪の毛が全体的に減る)への効果が期待されています。

パントガールは医薬品というよりも、サプリメントの要素が強い商品です。臨床によって、FPHLに効果があると認められているので、他の薬品と比べると比較的やさしく副作用の低い薬であるともいえます。

しかし、パントガールも12歳未満・妊娠中・授乳中の使用は控えた方がベターです。

パントガールの使用によって改善が見られた症状には、以下があります。

  • 産後の抜け毛による薄毛
  • ストレスによる薄毛
  • 生活習慣の乱れによる薄毛
  • 加齢による薄毛

パントガールはフィナステリドやデュタステリドのような女性への禁忌はなく、深刻な副作用の報告も現状ありません。

しかし、持病のある方や副作用が心配な方は、事前に主治医や薬剤師に相談してから内服を始めるといいでしょう。

フィナステリドと女性に関するよくある質問

フィナステリドと女性に関するよくある質問

フィナステリドは女性や子どもに影響するため、取扱いには注意が必要です。

そこで、ここからはフィナステリドを服用する男性によくある質問に回答していきます。

フィナステリド服用中の男性が女性に触れても大丈夫?

女性が「プロペシア」や「ザガーロ」など、フィナステリドが主成分の薬に触れるのはNGですが、フィナステリド剤を内服している男性に触れる分には、問題ありません

服用したフィナステリドが唾液に移行することもほぼないので、キスで女性に悪影響を及ぼす可能性もほとんど心配ありません。

もしどうしても気になるようなら、フィナステリド内服後に手を洗うといいでしょう。

男性が妊活中にフィナステリドを服用したら胎児に障害が生じる?

男性が妊活中にフィナステリドを服用したことが原因で、胎児に障害が生じることはありません。内服したフィナステリドが、精液に移行したとしてもごく微量なので、唾液と同様に女性に影響を及ぼすことはないと考えられるからです。

しかし、フィナステリドの副作用として、性欲減退や精液量減少、EDが報告されています。

また、同居女性が誤ってフィナステリドに触れてしまうリスクや、万が一のリスクを考えて妊活中は1~3ヶ月ほどフィナステリドの内服を休止するよう勧める医師もいるので、妊活を検討している男性は、念のため医師に確認しておくと安心です。

フィナステリドを服用すると女性ホルモンが増える?

フィナステリドを服用しても女性ホルモンは増えません

ただ、フィナステリドは男性ホルモンを抑制するので、相対的に女性ホルモンが優位になったり、ホルモンバランスが乱れたりすることは考えられます

フィナステリドのごくまれな副作用に乳房肥大がありますが、この副作用の原因は男性ホルモン抑制による、女性ホルモン優位によるものではないかと言われています。

ただし、乳房肥大は発現自体がまれで、しかもフィナステリド服用後2~3年経過してから起こる方がほとんどです。

いずれにせよ、フィナステリドの服用によって女性ホルモンは増加しないため、心配しすぎることはありません。

フィナステリドの副作用とは?症状の種類や服用時の注意点を紹介!

フィナステリドを使えない方におすすめの発毛・育毛法

フィナステリドを使えない方におすすめの発毛・育毛法

女性・妊活中の男性・副作用を気にする男性など、フィナステリドを使用できない、使用を控えたいという方もいるでしょう。

そのようなお悩みを持つ方々には、スーパースカルプ発毛センターによる発毛体験がおすすめです。

男性のAGAには、オリジナル製品で男性ホルモンの分泌を抑制し、ヘアサイクルを整えます。

そのほかにも人工太陽光やマッサージで頭皮環境を整え、毛細血管を拡張して毛根のすみずみまで栄養を届けやすくします。

また、個人によって原因に差がある女性の薄毛には、生活習慣を整える指導を行ったり、毛穴の奥の皮脂や老廃物を根こそぎ取り除いたりと、包括的にアプローチしていきます。

もちろん、FAGAのように男性ホルモンの分泌が原因の薄毛には、男性ホルモンの分泌を抑制するようケアを行っていきます。

スーパースカルプ発毛センターでは「うぶ毛程度の発毛は『発毛』ではない!」を信条としているので、ハリ・コシのある成長期の髪の毛を増やし、見た目印象の変化が可能です。

「気にはなるけど、いきなり契約するのは不安…」
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今までさまざまな市販薬やサプリを試したけれど、いまいち効果がなかった、という方もぜひスーパースカルプ発毛センターにお越しください。

フィナステリドと女性の関係|まとめ

フィナステリドは、女性と子どもの服用、製剤に触れることが禁忌とされています。理由は、内服や経皮吸収によって、フィナステリドが女性の体内に入った場合、胎児や乳児に影響を及ぼす可能性があるからです。

フィナステリドによって合成が抑制されるDHTは、AGAの原因ではありますが、一方で、男児の外性器の形成にとって必要不可欠でもあります。

したがって、女性もフィナステリドの副作用とリスクについて理解しておく必要があるでしょう。

実際に服用される男性においては、同居女性がフィナステリド製剤に直接触れることのないよう保管場所に気を付け、同居女性にフィナステリドのリスクを説明しておくことをおすすめします。

また、フィナステリドは唾液や精液に移行することはほぼないものの、副作用に性欲減退や精液量減少が報告されています。したがって妊活中や妊活前1〜3カ月前は控えた方がいいかもしれません。

フィナステリドは男性ホルモンの分泌を抑制して、ヘアサイクルの乱れを整えます

ヘアサイクルの乱れには、男性ホルモンの分泌以外にも、不摂生や食生活の乱れも関係しています。

スーパースカルプ発毛センターでは、食事や生活指導を始め、薬に頼らない方法で薄毛改善が可能です。また、親族に薄毛の方が多く不安な方に向けて、遺伝子検査も可能で、遺伝的に薄毛になりやすいのかを診断できます。

フィナステリドを服用せずに発毛を実感したい方は、ぜひスーパースカルプ発毛センターにお問い合わせください。

発毛診断士が、あなたにぴったりの発毛方法を提案いたします。


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