だんだんと気温も上がってきて汗をかく季節になると、髪の毛や頭皮のべたつきが気になってきますよね。
毎日しっかりシャンプーをしてケアもしているはずなのに夕方になるとべたべたと油っぽく、前髪は額に張り付くなんてことも。
今回は髪の毛がべたついてしまう原因や、べたつきを防ぐための対処法をご紹介します。
記事の後半では髪の毛のべたつきを抑える正しいシャンプーの洗い方もご紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
目次
髪の毛がべたつく原因
しっかりとシャンプーしたはずなのに髪がべたついていたり、ふとした瞬間に頭皮のべたつきが気になったりしませんか?
気温が上がると比例して頭皮も汗をかきやすくなるため、夏は比較的髪の毛のべたつきが気になりやすいですが、季節以外にも髪の毛がべたつく原因は存在します。
べたつきの原因には主に以下の5つが挙げられます。
髪の毛がべたつく原因|①過剰な皮脂分泌
髪の毛がべたつく原因1つ目は顔や頭皮から分泌される皮脂です。
頬っぺたなどの部分はしっかりと保湿できていても額は頬っぺたほど丁寧に保湿できていないという方が多く、お肌が乾燥肌の方は乾燥を防ぐために皮脂が余分に分泌されてしまうなど、額が脂っぽくなってしまいます。適度な保湿を怠ってしまうと皮脂が過剰に分泌され、それが頭皮や髪の毛のべたつきとして見た目に現れてしまうのです。
女性の場合は生理周期によっても分泌される皮脂に違いがあるなど、体質によって皮脂が分泌されやすいされにくいは変わります。
また、10代〜20代前半にかけては皮脂の分泌が多い時期のため、年齢によっても髪の毛のべたつきが気になることもあるのです。
他にも皮脂分泌が多いタイプであるにも関わらずしっとりタイプのヘアケアを使うなど、自分の体質に合っていないヘアケアが原因で皮脂が過剰に分泌されていることもあります。
髪の毛がべたつく原因|②乱れた生活習慣
髪の毛がべたつく原因2つ目は乱れた生活習慣です。
生活習慣の乱れは頭皮環境の悪化を引き起こします。頭皮環境が乱れると痒みやべたつき、臭いなどの頭皮トラブルの原因になります。
具体的には、偏った食生活や睡眠不足・ストレスや運動不足が頭皮環境の悪化を招く生活習慣として挙げられます。生活習慣が乱れた状態が続いてしまうと、ホルモンバランスが乱れて過剰に皮脂が分泌され、結果的に髪の毛のべたつきとして症状が現れてしまいます。
そのため、栄養バランスの取れた食事や夜10時~夜2時の間にできるだけ睡眠時間を設けるなど、規則正しい生活を送るように心がけることが大切です。
特に、油分の多い食事を摂りすぎると相対的に皮脂の分泌量も増えやすいため、体内の環境を整えることも重要なポイントです。
髪の毛がべたつく原因|③シャンプーのやり方が間違っている
髪の毛がべたつく原因3つ目は間違えたシャンプーです。
「シャンプーはべたつきを抑えるためにするのでは?」と疑問に思った方がいるかもしれませんが、髪の毛のべたつきは洗髪の仕方が原因となる場合もあるのです。
髪の毛を洗う際に洗浄力の強すぎるシャンプーを使用してしまうと、髪の毛の潤いを保つために必要な皮脂まで洗い流されてしまい、頭皮が乾燥状態になってしまいます。
乾燥状態の頭皮は潤いを保つためにいつも以上に皮脂を分泌し、それによって過剰な皮脂が髪の毛のべたつきの原因となってしまうのです。
また、日頃からワックスやムースといった整髪料を付けている方は、頭皮や髪の毛に洗い残しがある状態が続くとそれがべたつきの原因になります。
シャンプーやリンスはもちろん、整髪料の流し残しがないようにすすぎの行程はいつも以上に丁寧に行い、洗い残しがないように気をつけましょう。
以下の記事ではシャンプーの適切な頻度と仕方などについて説明しているため、正しいシャンプーの回数や方法が気になるという方はご一読ください。
髪の毛がべたつく原因|④髪の毛とシャンプーの相性が悪い
髪の毛がべたつく原因4つ目は髪の毛とシャンプー・リンスの相性が悪く、合っていないことです。
自分の髪質に適したシャンプーを使用しないと、上述のように適度な皮脂まで洗い流してしまうことや反対に洗浄力が弱く汚れを洗い流せないことがあります。
頭皮も顔や腕と同じように皮膚で繋がっているため、自分に合うシャンプーを知りたい方は自分の肌質を知る必要があります。肌質は「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」「普通肌」の4種類に分けられ、それぞれ水分量や油分量が異なります。
肌質診断は皮膚科や専門のクリニックで調べることができます。まずは自分の肌質を知り、その上で自分に合うシャンプーを使うようにしましょう。
髪の毛がべたつく原因|⑤脂漏性皮膚炎
髪の毛がべたつく原因5つ目は脂漏性皮膚炎です。
脂漏性皮膚炎とは皮膚に存在する「マラセチア菌」と呼ばれるカビの一種が異常に増殖することで、頭皮や顔の皮脂分泌が様々な箇所にできる湿疹です。
脂漏性皮膚炎になると頭皮に赤みやかゆみが見られ、頭皮が剥けることでフケが増えることもあります。
髪の毛のべたつきの他に頭皮の赤みやフケの症状が見られる方は、脂漏性皮膚炎の可能性があるため、皮膚科や発毛サロンなどで頭皮環境をしっかり検査することをおすすめします。
べたつきを抑える髪の毛の洗い方
髪のべたつきの原因には髪の洗い方も関係していることが分かりましたね。
ここからはべたつきの改善のため、正しい髪の毛の洗い方をご紹介します。
今まで毎日行ってきたシャンプーの方法をいきなり変えるのは慣れるまで大変かもしれませんが、この機会に髪の毛の洗い方を見直してみませんか?
べたつきを抑える髪の毛の洗い方|①ブラッシング
いきなり髪の毛を濡らすのではなく、まず髪の毛が乾いた状態でしっかりと髪の毛全体をブラッシングしましょう。
目の荒いブラシで髪の毛全体をブラッシングすることで頭皮を優しく刺激することができるだけでなくほこりなどの髪の汚れをとり、髪の絡まりを解くことができます。
また、ブラッシングは頭皮マッサージとしても有効なため、頭皮の血行を良くする効果も期待できます。しっかりと髪の毛の汚れを取るためにもシャワーの前に髪の毛のブラッシングの工程を入れるようにしましょう。
べたつきを抑える髪の毛の洗い方|②ぬるま湯で予洗い
次に38〜40℃のぬるま湯で髪の毛を予洗いをします。
シャンプーをする際、シャンプーを頭皮につけて洗い流すという行為が目的となってしまっている方は多く、髪の毛を予洗いをせずに簡単に濡らしてからすぐに洗い始めるという方も少なくありません。しかし、髪の毛を予洗いをするかしないかで、汚れの洗い残しはもちろん頭皮環境にも大きく影響してきます。
髪の毛を予洗いするだけでも日中に蓄積された汗やホコリをある程度洗い流すことができます。ぬるま湯を髪全体と頭皮にかけ、頭皮や髪についた汚れやスタイリング剤をしかっりと洗い流しましょう。
予洗いする時間は髪の毛の長さや整髪料の有無などによって変わりますが、30秒~1分かけてゆっくり髪の毛を洗い流してあげましょう。
べたつきを抑える髪の毛の洗い方|③泡立てたシャンプーで洗う
シャンプーをする際はシャンプーの液をそのまま頭皮につけて洗うという方が多いのですが、シャンプーを1~2プッシュして適量を手に取ったら手のひらで空気と水と一緒に混ぜるようにしてしっかりとシャンプーを泡立ててから洗うようにしましょう。
先に泡立てておくことでシャンプー中の摩擦を防ぐことができます。
髪を洗う時もゴシゴシと頭皮をこすって洗うのではなく、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージするように洗い、すすぐ時は頭皮にシャンプーが残らないようしっかりと時間をかけて洗い流しましょう。
べたつきを抑える髪の毛の洗い方|④なるべく早く乾かす
お風呂から出たらなるべく早くドライヤーで髪を乾かします。
自然乾燥をしている方や暑い夏などはなかなかドライヤーをする気が起きないこともあるかもしれませんが、髪が濡れたままの状態で放置すると頭皮に湿気がこもり細菌が繁殖するため、臭いの原因や髪の毛が痛む原因にもなります。
ドライヤーは頭皮から20㎝ほど離して使い、同じ場所に熱風を当て続けないように適度に場所をずらして全体的に満遍なく熱を与えるようにしましょう。
最後には冷風を髪の毛全体に当てて冷ましてあげることで、熱のダメージを最小限に抑えながら髪の毛を乾かすことができます。
髪の毛のべたつきを抑えるシャンプーはある?
髪の毛のべたつきを抑えるシャンプーをお探しの方は、「アミノ酸系の洗浄成分が含まれたシャンプー」がおすすめです。
アミノ酸シャンプーの確認方法は、成分表に「グルタミン酸」「グリシン」などのアミノ酸成分が記載されているかどうかを見れば調べることができます。
いつも使っているシャンプーの成分表を見てみるとアミノ酸成分が含まれていない事も考えられるため、べたつきが気になる方はシャンプーの成分表をチェックしてみましょう。
反対に、成分表に「ラウリル硫酸ナトリウム」や「ラウレス硫酸ナトリウム」などの硫酸系成分やシリコンなどが多く含まれているシャンプーは、洗浄力が強いシャンプーのため、ご自身の肌質などと合わないシャンプーの可能性もあります。
値段は高いですが、美容院などで売られているシャンプーは、髪の毛へのダメージが少ない成分が使われている物が多いため、美容院のシャンプーを自宅で使ってみることもべたつき予防として効果的です。
お家でできる!べたつく髪の毛の簡単対処法
正しい髪の洗い方をマスターしても効果がでるまでにはしばらく時間がかかりますし、汗をかいてしまった時や元々皮脂の分泌が多い方はどうしても髪のべたつきが気になってしまうこともありますよね。
ここでは、正しく髪を洗っているにも関わらず髪がべたついてしまった時の対処法をご紹介します。
べたつく髪の毛の対処法|①生活習慣を整える
まずは髪のべたつきの原因である乱れた生活習慣を整えることが大切です。
頭皮や髪のべたつきの原因は汗の水分ではなく汗に含まれるミネラルなのですが、このミネラルの量は生活習慣や体調によって増減します。
生活習慣が乱れていたり体調を崩している時はミネラルが多く含まれべたつきの原因になるため、規則正しい生活を心がけ健康的な生活をすることを心がけましょう。
べたつく髪の毛の対処法|②ドライシャンプーを活用する
外出時などにべたつきが気になってしまう場合は、ドライシャンプーを活用するのも1つの方法です。
頭皮や髪に吹きかけてタオルで拭き取れば、髪のべたつきもリフレッシュできるため出先でのお直しに最適なアイテムです。
ドライシャンプーはミストタイプとドライタイプの2種類があり、外出時では水がでないスプレータイプがおすすめです。
ドライシャンプーはドラックストアやAmazonなどのECサイトで1,000円~2,000円程度で気軽に買えるため、べたつきが気になりやすい方や気温が高く汗をかきやすい日には、ドライシャンプーをカバンに忍ばせておきましょう。
べたつく髪の毛の対処法|③フェイスパウダーなどを活用する
額に前髪が張り付くことにお悩みなら、ベースメイクに使用するフェイスパウダーを活用することができます。
汗腺の多いおでこの生え際部分にフェイスパウダーをつけておくことで汗や皮脂をブロックし、前髪のべたつきを防ぐことができます。前髪の張り付きが特に気になる場合は、保湿効果の高いタイプではなく皮脂を吸着してくれるさらさらしたタイプを選ぶようにしましょう。
皮脂が多いからと言って脂取りシートなどで皮脂を取り除いてしまうと乾燥が増し、余計に皮脂が分泌しようとしてしまうため、脂取りシートの使用は注意が必要です。
髪の毛のべたつきに関するQ&A
最後に髪の毛のべたつきで多く寄せられるお悩みについて回答します。
べたつきでお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
Q.髪の毛がべたつくので朝と夜どちらともシャンプーをしたい
A.シャンプーは1日1回にしましょう。
べたつきを無くすためにシャンプーを朝と夜にしたい気持ちはわかりますが、市販で売られているシャンプーは洗浄力の強いため、2回シャンプーすることで保湿に必要な皮脂まで洗い流してしまい、さらに皮脂分泌を加速させてしまいます。
シャンプーは1日1回を心がけ、夜はリンスと予洗いのみなど頭皮を洗浄しすぎないことを意識しましょう。
Q.外出先でべたつきを抑える方法はある?
A.べたつきが気になるところにドライシャンプーを吹きかけてあげることが効果的です。
外出先で髪の毛のべたつきが気になる場合はドライシャンプーを髪の毛や頭皮に吹きかけることで改善できます。外出先では水の出ないスプレータイプのドライシャンプーがおすすめです。
Q.前髪のべたつきを抑えたい
A.フェイスパウダーとタオルで汗を拭いてあげることが効果的です。
前髪のべたつきはフェイスパウダーを額や生え際部分につけることで改善が期待できます。ただし、人によって汗が出る量などは異なるため、汗がでたら適度にタオルなどで拭き取り清潔な状態を保つことが大切です。
髪の毛がべたつく原因は?正しい洗い方やべたつきを抑える方法|まとめ
髪や頭皮のべたつきの原因と正しい髪の洗い方、そしてべたついてしまった髪の対処法についてご紹介しました。
生活習慣や元々の体質など原因として考えられるものもいくつかあり、その対処法としても簡単に取り組めるものを取りあげました。
これまでべたつきに悩まされていた方もこの記事を参考に対策をしてみてください。
もし上記の対処法などを試しても髪の毛のべたつきが改善されない場合は脂漏性皮膚炎などの皮膚病の恐れもあります。皮膚病の疑いがある方は発毛サロンなどで詳しい頭皮や髪の毛の状態を検査することをおすすめします。
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