「20代の頃は頭皮の生え際も濃くて髪がフサフサだったのに……」
「最近、生え際が薄くなった……」
そう悩む30代〜50代の男性は、いるのではないでしょうか。
歳をとるにつれて頭皮の生え際の薄さに悩むようになりますよね。
薄毛・AGA治療といえば「ミノキシジル」を思い浮かべる方も多いと思いますが、ミノキシジルの副作用には生え際の薄毛の悪化があると噂されています。
今回は、ミノキシジルの副作用や生え際が悪化するといわれている原因についてご紹介します。
目次
薄毛が進行する原因とは
ミノキシジルは成分の特性上、生え際の薄毛に効果が出ることが多いです。
ここでは、生え際の薄毛が進行していく原因が何であるかについて男性と女性に分けて解説していきます。
まず、男性の場合は男性型脱毛症(AGA : Androgenetic Alopecia)を発症している可能性が高いでしょう。
男性型脱毛症は、男性に見られる薄毛の代表例と言っても過言ではありません。
男性型脱毛症については、日本皮膚科学会が「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」を策定しています。
同ガイドラインでは、男性型脱毛症は「思春期以降に見られ、徐々に進行する脱毛症」と定義されているので参考にしてみてください。
男性型脱毛症を発症したら、何かしらの対策を講じないと薄毛が少しずつ、かつかなりの確率で進行していきます。
また、10代後半や20代前半だったとしても、男性型脱毛症を発症する可能性があることに注意が必要です。
男性型脱毛症を発症する原因については、以下の5つと言われています。
- 遺伝
- ストレスや食習慣
- 誤ったヘアケア
- 血行不良
遺伝
男性型脱毛症の最大の原因となるのが遺伝と言われています。
「抜け毛は遺伝しやすい」と聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
これは、遺伝的に抜け毛の原因物質を生み出す酵素(5α-還元酵素)の働きが活発なときに男性型脱毛症を発症しやすいためです。
5α還元酵素とは、男女問わず体内に存在している酵素の1種になります。
具体的には、男性ホルモンである「テストステロン」を「ジヒドロテストステロン」に変換する働きをするものです。
そして、この「ジヒドロテストステロン」が悪玉男性ホルモンと呼ばれていて、男性型脱毛症の原因になると言われています。
ストレスや食生活
ストレスや食習慣も男性型脱毛症の原因です。
人は、ストレスを抱えると体内のホルモンバランスを崩してしまうので、髪の毛の成長に必要な栄養素の供給が不足します。
また、乱れた食生活による栄養不足も髪の毛の健康を損なってしまう原因として挙げられており、特に、髪の毛の成長にはビタミンやミネラルが必須とされています。
ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足することで髪の毛が弱くなってしまい、生え際の薄毛を引き起こすことがあります。
誤ったヘアケア
誤ったヘアケアも男性型脱毛症の原因です。
誤ったヘアケアの具体例は、シャンプーをする際に頭皮を傷つけるようなマッサージをしていること、不適切なシャンプーを使っている、などが挙げられます。
他にも、カラーリング剤の過剰使用や過度のヘアスタイリングやヘアトリートメント間違った使用なども薄毛につながりやすいといわれています。
薄毛が気になる場合は髪の毛に負担をかけるようなヘアセットを避け、適切なヘアケアをするようにしましょう。
血行不良
血行不良も男性型脱毛症の原因になります。
血行不良になるということは血の流れが悪いために髪の毛の成長に必要な栄養素を髪の毛まで届けることができません。
そのため血行不良も男性型脱毛症の原因になると考えられるでしょう。
また、ミノキシジルの副作用にはむくみなどの症状も報告されています。
「体質的に冷えやすい」「むくみなどに悩んでいる」という方も、ミノキシジルの利用は注意するようにしましょう。
AGAによる薄毛の特徴は?
男性型脱毛症での薄毛の特徴は、生え際、つむじの周辺の抜け毛が増えることです。
男性型脱毛症の原因となる物質である5α-還元酵素は、頭部や頭頂部、全身の皮脂腺などに分布しています。
そのため男性型脱毛症を発症すると、俗にいうM字ハゲやO字ハゲになったり皮脂の分泌量が増加すると言われています。
さらに、男性型脱毛症には進行型という特徴もあり、何かしらの手段を講じないと薄毛が徐々に進行していくので気をつけましょう。
ミノキシジルは生え際に効果があるのか
まず、ミノキシジルには、毛細血管を拡張して血行を良くする働きがあります。これによって頭皮の血行不良が改善される仕組みです。
次に、ミノキシジルには毛包に直接働きかけて、毛乳頭からアデノシンを分泌させる作用もあります。毛乳頭は、毛の根元にある毛球の下端にある窪んだ部分のことで、アデノシンは、DNAの成分の1つです。
しかし、ミノキシジルは生え際の育毛においては、効果を発揮しにくいとの指摘もあります。なぜならば、生え際の毛細血管はかなり細く、ミノキシジルの効果で血行を良くするためには限界があるからです。
さらに、ミノキシジルは薄毛の原因となる男性ホルモンに直接的に働きかける成分でないことも理由として挙げられます。
薄毛の原因となる男性ホルモンは、生え際に集中的に存在すると言われています。
そのため、生え際にミノキシジルを直に塗布しても効果が薄い場合があるので、注意が必要です。
ミノキシジルで生え際は悪化するのか?
「ミノキシジルを使い始めた頃に毛が抜けていってしまうって聞くけど本当?」と思われている方も多いのではないでしょうか。
確かに、ミノキシジルなど男性型脱毛症の治療薬の使用を始めた頃に一時的に薄毛が悪化する初期脱毛の現象はよく見られます。
なぜなら、男性型脱毛症の治療薬は、髪の毛が生えて成長し、寿命が来て、抜け落ちて新しい髪の毛が生える準備を行うといった「ヘアサイクル」を通常の状態に戻す働きがあるからです。
そのため、もう寿命が来ている古い髪の毛が抜け落ちることで一時的に薄毛が悪化しているように見える、という仕組みになります。
初期脱毛の期間は、一般的に約1ヶ月くらいとされていますが、個人差があり長い人は3ヶ月くらいの初期脱毛の症状が続くケースもあるので、利用する際は初期脱毛の期間をしっかり理解したうえで利用しましょう。
一見すると初期脱毛を男性型薄毛治療薬の副作用と感じてしまう人も多いのです。
初期脱毛は髪の毛の成長サイクルを正しいものにするために必要な症状ですが、ミノキシジルを利用し始めてしばらくは「抜け毛が多くて不安」と思われる方も多いようです。
ミノキシジルの効果を高めるためには
厚生労働省から認可されているミノキシジルは、比較的副作用のリスクが少ないため安心して使いやすいです。
ただ効果が出ない時は、下記の3つを見直すようにしてみてください。
ヘアケアのやり方を見直す
誤ったヘアケアをしてしまうことで育毛剤や治療薬を使っても抜け毛の量が減らないケースがあります。
この場合は、薬用シャンプーや育毛用シャンプーを使って頭皮を刺激しないように優しく洗うことが大切です。
頭皮を刺激する・傷つけるような洗い方は、薄毛の要因になりますので、注意してください。
プロペシアの併用
男性の場合は、プロペシアを併用してみるのも有効な手段になります。
プロペシアは国内で初めて販売された男性型脱毛症の治療薬です。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには5α-還元酵素の働きを阻害する作用を持っており、ミノキシジルを併用することで高い効果を得られるともいわれています。
しかし、フィナステリドにも多くの副作用が認められており、副作用による症状から継続を断念する方も多くいらっしゃいます。
医薬品を利用する際は、必ず医師の指示を仰ぎ、副作用などの症状も理解したうえで利用するようにしましょう。
メソセラピーを併用してみる
メソセラピーは、成長因子注入療法とも呼ばれている治療方法になります。
男性型脱毛症の治療におけるメソセラピーは、フィナステリド、ミノキシジルなどの補助的役割があるので、併用される方もいらっしゃいます。
メソセラピーは比較的副作用が少ない治療方法ですが、皮膚がはれたり赤みがでることもございます。
また、メソセラピーで得られるAGAの治療法は一時的なものである場合が多く、定期的な投与が必要になります。
メソセラピーを検討する場合はデメリットもしっかり確認しましょう。
ミノキシジルを使う時の注意点・デメリット
ミノキシジルは、比較的副作用があまりないので安心して使える薬品ですが、注意点もあるので押さえてください。
注意点は、下記の3つになります。
- 血圧が下がる
- かぶれや湿疹の副作用がある
- 肝臓に負担がかかる
血圧が下がる
1つ目は、ミノキシジルを使用すると血圧が下がることです。
元を辿れば、ミノキシジルは血管を拡張するために作られたことから、血圧が下がりすぎてしまう恐れがあります。
血圧が低い体質の人や高血圧で血圧を下げる薬を服用している人は、ミノキシジルを使う前に主治医に相談するようにして下さい。
また、高血圧患者のみならず狭心症など循環器系の疾患を抱えている患者も注意が必要なので、主治医の指示に従って下さい。
かぶれや湿疹の副作用がある
2つ目は、ミノキシジルを使うとかぶれや湿疹の副作用があることです。
かゆみや湿疹などの皮膚症状に関しては、ミノキシジル外用薬の中でもよく紹介されている副作用といわれています。
皮膚への副作用を及ぼす要因は、ミノキシジル外用薬に使われているエタノール(アルコール)です。
また、外用薬に含まれ添加物に対する過敏症状やアレルギーによることも要因として挙げられるでしょう。
肝臓に負担がかかる
3つ目はミノキシジルのみならず、薬を服用することは肝臓への負担をかけることです。
肝臓病を患っている人や、もともと肝臓が弱い体質の人は自分の判断で勝手に服用せずに主治医に相談しましょう。
ミノキシジルの効果を感じないとき
まず、ミノキシジルを使用したとしても効果を発揮するのに時間を要することを分かっていないといけません。
ミノキシジルを始めとする男性型脱毛症の治療薬は、「使い始めてからすぐに効果を発揮する訳ではない」ことを認識してください。
一般的に、男性型脱毛症の治療薬は、服薬してから効果を実感するのに早い人でも3ヶ月、遅い人であれば6ヶ月かかると言われています。
そもそも、効果が出るまでの間に服用をやめてしまう人が多いので、「効果が出るまでに時間を要する」ことを覚えておいてください。
ただし、長期間服用をしてみても効果を感じない場合は、下記で説明することを実践してみましょう。
- 服用方法の見直し
- 医師へ相談
服用方法の見直し
1つ目は、服用方法の見直しです。
ミノキシジルを始めとする男性型脱毛症の治療薬も服用方法が決まっていて、処方された通りの服薬をしないといけません。
ミノキシジルの場合は、主に2.5mg、0.5mg、10.0mgの剤形があって服用方法も1日に1〜3回と様々です。
自分が1日に何回、どれだけの量を服用しないといけないのか、服用する際は必ず医師の指示を仰ぐようにしましょう。
医師へ相談
2つ目は、医師に相談することです。
長期間、服用を続けても効果を実感しなかった場合、男性型脱毛症以外の原因で薄毛・抜け毛の症状が出ている可能性が高いです。
「治療がうまくいっていないな」と感じたら、必ず処方してもらった医師に相談のうえ再度診察してもらいましょう。
ミノキシジルの副作用が気になる場合の対処法
ここまでの記事を読んでいただいて、「ミノキシジルの服用が自分に合っているのかな」「ミノキシジルの副作用が心配だな」と悩んでいる方もいるでしょう。
ここでは、ミノキシジルの服用以外で効果的な男性型脱毛症の治療方法について解説します。
具体的な治療方法について下記をご紹介するので、参考にしてみてください。
- ミノキシジル以外の薬やサプリメントをとってみる
- 発毛・育毛サロンに通ってみる
ミノキシジル以外の薬やサプリメントをとってみる
1つ目は、ミノキシジル以外の薬を服用したりサプリメントをとってみることです。
こちらは、先述したプロペシアも当てはまりますが、他にも薄毛の治療に有効な薬としては、ノコギリヤシや大豆イソフラボンがあります。
ノコギリヤシは、北アメリカや中南米原産のヤシ科の植物で、もともと原住民が滋強壮剤として使っていた歴史があります。
ノコギリヤシには、「オクタコサノール」と「ステロール」という成分が含まれています。
この成分が抜け毛の原因となる5αリダクターゼとテストステロンの結合を妨げる働きをしてくれるので、抜け毛を防止してくれるのです。
ノコギリヤシのサプリメントを抜け毛の防止のために摂取している人も多くいらっしゃいますが、あくまでもサプリメントは栄養を補給するためのものなので、日々の食生活の栄養バランスを心がけてください。
大豆イソフラボンは、豆乳やソイプロテインで摂取できる植物性タンパク質の成分になります。
大豆イソフラボンも抜け毛の要因の5αリダクターゼを抑える働きがあるため抜け毛の予防におすすめです。
また、大豆イソフラボンには植物性タンパク質以外にもビタミンB群やビタミンEなど髪の毛の発毛や薄毛予防ができる成分が含有されています。
ただし、豆乳やソイプロテインも栄養補給のためのものなので、日々の食生活や生活習慣を見直すことが大切です。
発毛・育毛サロンに通ってみる
2つ目は、発毛・育毛サロンに通ってみることです。
発毛・育毛サロンを選ぶときに重視するべきポイントは、お客様一人ひとりの体質や髪質に合った治療方法を教えてくれるサロンかどうかです。
発毛サロンスーパースカルプでは、患者1人ひとりの体質や髪質に合った治療プランをご提案しています。
スーパースカルプにご相談いただいた多くのお客様の、多くのお悩みを解決してまいりました。
- 最近、抜け毛が多い
- 全体的にボリュームが減った
- 毛が細くなってきた
- おでこの生え際が徐々に後退している
これらのお悩みを解決するため、スーパースカルプ発毛センターでは具体的に下記の療法を行います。
- 毛穴の奥の皮脂や角栓などの老廃物を綺麗に除去
- 頭皮の毛細血管を広げて血行を促進
- ヘアサイクルの成長期を長くする
- ホルモンバランスを整える生活習慣をアドバイス
- 遺伝的な要素の薄毛も当社の製品にて解決
初回お試し発毛体験でも、毛穴の奥の皮脂や角栓などの老廃物を60分でじっくり綺麗にしていきます。
ミノキシジルの使用で生え際は悪化する場合がある?|まとめ
ミノキシジルは初期脱毛などの症状で、生え際の薄毛が一時的に悪化してしまうケースがあります。
初期脱毛はミノキシジルを利用することで髪の毛のサイクルが一度リセットされるために起こるもので、多くの方が悩まれる症状です。
また、初期脱毛は副作用とはまた違った現象ですが、ミノキシジルの利用によって頭皮にかゆみや赤みが発生したり、むくみや動悸などの症状が発生することもあります。
また、ミノキシジルなどの医薬品を利用しても薄毛が改善されなかった、副作用が強くて継続できなかったなどのお悩みをお持ちの方は、一度スーパースカルプ発毛センターへぜひご相談ください。
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