フィナステリドは、男性型脱毛症(AGA)の治療に広く使用される医薬品です。

その効果と安全性は多くの研究によって実証されていますが、一部の利用者では副作用が報告されています。

特に、治療開始後によくある副作用として、「初期脱毛」が挙げられます。
他にも性欲減退や抗うつ症状などの副作用への懸念から、薄毛治療を躊躇する方もいるでしょう。

本記事では、フィナステリドの効果や副作用、初期脱毛の発生メカニズムついて詳しく解説します。

また、同じくAGA治療によく用いられるミノキシジルとの違いや、フィナステリド使用時の併用禁忌、そして副作用が発生した際の対処法についても触れていきます。

より安全に薬を使用するためにも、これからフィナステリドを使用した治療を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!

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フィナステリドとは?

フィナステリドとは

フィナステリドは医療用医薬品の名前で、主に男性型脱毛症(AGA)の治療に使用される薬です。

もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、脱毛抑制効果があることから、現在はAGAの治療薬としても使われるようになりました

フィナステリドは、毛髪を弱らせ抜け毛の原因となる男性ホルモンを抑制することで、薄毛の進行を防ぎます。

具体的には、男性ホルモンの一種である「テストステロン」を、髪の毛の成長に悪影響を及ぼす「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換する「酵素5α-リダクターゼ」を阻害することにより作用します。

投薬患者の98%に症状の改善(薄毛進行予防)が見られるという高い効果によって、世界中で最も多く使用されるようになりました。

フィナステリドは、身体に重篤な影響を与えることはほとんどありませんが、肝機能障害、性欲減退、抑うつ症状などが現れる可能性があります。

フィナステリドには、プロペシア錠(0.2mg/1mg)とジェネリック医薬品のフィナステリド錠(0.2mg/1mg)がありますが、いずれも国内では市販されておらず、処方にはクリニックでの医師の診断が必要です。

効果には個人差がありますが、平均して6ヶ月以上の服用で顕著になるとされています。
人によっては3ヶ月程度で効果が見られることもありますが、効果が現れた後も服用を継続することが重要です。

使用時は、必ず専門医の判断に従い、自己判断で薬の量を増やしたり減らしたりしないようにしましょう。

フィナステリドの副作用とは?症状の種類や服用時の注意点を紹介!

フィナステリドの効果と注意点

臨床研究により、フィナステリドは初期から中期のAGA患者において、毛髪の成長を促進し、脱毛の進行を遅らせる効果が確認されています。

これらの効果は、個人差や服用期間によって異なりますが、多くの場合、服用開始から3ヶ月~6ヶ月頃から実感できるようになります。

フィナステリドは、AGAの進行を抑制し、髪の毛の成長を促進する効果が期待できますが、以下のような点には注意が必要です。

・効果は永久ではない
フィナステリドは、服用を続けることで効果が持続しますが、服用を中止すると、脱毛が再び進行する可能性があります。

・副作用の可能性
フィナステリドは、比較的副作用の少ない薬ですが、性欲減退や勃起不全などの副作用が現れる可能性があります。

・女性や子供は服用できない
フィナステリドは、男性のみ服用できる薬です。

フィナステリドは男性ホルモンの一種であるDHTを低下させるため、妊婦や妊娠の可能性がある女性、授乳中の女性への投与は禁忌とされています。

男子胎児の生殖器官等の発育に影響を与える恐れがあるためです。

経皮吸収の恐れもあるため、女性の方は直接触れることも避けてください。

このように、フィナステリドはAGA治療に効果的ですが、副作用の可能性や服用上の注意などもあるので、医師に相談の上で服用を開始するようにしましょう

フィナステリドとミノキシジルの違い

フィナステリドとミノキシジルは、ともにAGAの治療に用いられる代表的な治療薬(成分)ですが、薬が治療効果を及ぼす仕組みや使用方法に大きな違いがあります。

1. 薬が治療効果を及ぼす仕組み(作用機序)
フィナステリド:ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制することで、脱毛の進行を抑制
ミノキシジル:毛母細胞の分裂が促進されることで、新しい髪の毛の生成が促される

同じAGA治療薬であっても作用機序が異なるため、AGAの進行具合に合わせた治療薬を使用します。

2. 効果
フィナステリド:髪の毛の成長を促進し、脱毛の進行を遅らせる効果
ミノキシジル:髪の毛の成長を促進し、発毛に効果

3.副作用
フィナステリド:初期脱毛、性欲減退、勃起不全、肝機能障害、抑うつ症状など
ミノキシジル:初期脱毛、肝機能障害、抑うつ症状、むくみ、心疾患など

AGAの進行を抑えるフィナステリドと発毛を促すミノキシジルを併用することで、より高いAGAの進行抑制効果と発毛効果が期待できます。

一方で、作用機序が異なるため、フィナステリドのみの使用では発毛効果は得られず、ミノキシジルだけではAGAの進行を抑えることはできません。

実際に併用すべきかどうかはAGAの進行具合により異なりますので、医師に相談して検討しましょう。

フィナステリドの利用で初期脱毛が起きる?

鏡の前で髪の毛を気にしている男性

フィナステリドを使用した際に起こりうる副作用の一つに「初期脱毛」があります。
これは、フィナステリド服用開始から2週間〜3ヶ月程度で、一時的に抜け毛が増える現象です。

フィナステリドの効果が毛周期に影響を与え、古い毛が抜け落ち、新しい毛が生えてくる過程で起こるものです。

もちろん、フィナステリドだけでなく、ミノキシジルでも初期脱毛は起こります

ここでは、フィナステリドの利用で引き起こされる「初期脱毛」について解説します。

フィナステリドで初期脱毛が起きる理由

フィナステリドで初期脱毛が起きる主な理由は、薬剤が毛髪の成長サイクルに影響を与え、毛髪が成長期から休止期へ移行するタイミングを変更するためです。

この過程は、古い毛髪が抜け落ちて新しい毛髪の成長のためのスペースを作る自然なプロセスの一部で、数週間〜数ヶ月程度で自然に治まります。

初期脱毛は、フィナステリドが効いている証拠ですが、継続的に初期脱毛が起きていると不安になってしまいますよね。

どうしても気になる場合や、初期脱毛の程度があまりにもひどい場合は、医師に相談しましょう。

フィナステリドの初期脱毛以外の副作用は?

フィナステリドの初期脱毛以外の副作用

フィナステリドは、初期脱毛以外にもいくつかの副作用が報告されています。

フィナステリドにかかわらず、医薬品の副作用は全ての利用者に現れるわけではなく、人によってはまったく起きない場合もあります。

しかしながら、発生の可能性がある副作用については使用前に理解を深めておいた方が良いでしょう。

ここでは、フィナステリドの初期脱毛以外の副作用について詳しく解説していきます。

フィナステリドをやめてよかった理由とは?お客様の声もご紹介!

性欲減退

フィナステリドは男性ホルモンを抑制する効果があるため、性欲が低下する、性行為への興味がなくなるといった症状が起こる可能性があります。

この副作用は、フィナステリドがテストステロンをDHTに変換する酵素を阻害することにより、男性ホルモンのバランスに影響を与えることが原因で起こり得ます。

しかし、性欲減退が起こる割合は1~5%と、確率としては比較的低めです。

性欲減退は通常、薬剤の使用を中止すると改善されることが多いですが、症状が持続する場合は医師に相談しましょう。

ED・性機能障害

フィナステリドが男性ホルモンの活動に影響を与えることによって、ED(勃起不全)、精子の運動性の低下や精液量の減少などの性機能障害も生じる可能性があります。

フィナステリドが精子の質や量に影響を及ぼすと、一時的な不妊の原因となる場合もありますが、これらの副作用が現れる確率は全体的に低いとされています。

しかしながら、現在妊活中、将来的に子供を望んでいるという場合は、念の為その旨を医師に相談するのが良いでしょう。

抑うつ症状

フィナステリドの使用により抑うつ症状が現れる理由としては、フィナステリドが神経伝達物質のバランスに影響を与え、心の健康に悪影響を及ぼす可能性があるためと考えられています。

これらの症状が直接フィナステリドの使用によって引き起こされるかは、完全には明らかになっていません。

しかし、一部の研究では、フィナステリド服用者の方が抑うつ症状を発症するリスクがわずかに高まる可能性が示唆されています。

薬の成分に男性ホルモンの生成に作用するものがあり、それがホルモンバランスの乱れを生み出す可能性があるのではないかと言われています。

フィナステリドの副作用として、発生する可能性のある抑うつ症状は以下の通りです。

  • 気分の落ち込み
  • 興味や関心の喪失
  • 意欲や活動力の低下
  • 集中力の低下

これらの症状は、うつ病の症状と共通しています。

フィナステリドを利用中に上記のような症状が現れた場合は、フィナステリドによる副作用の可能性も考えられるため、使用をただちに中止し、医師に相談しましょう。

肝臓機能障害

フィナステリドの使用中に、非常に稀ではありますが、肝臓機能障害を示唆する報告があります。

フィナステリドは体内で分解されて排出されることから、服用すると肝臓に負担がかかるため、体質や元々の肝機能によっては、肝機能障害が現れる可能性があります。

しかし、フィナステリドによる肝臓機能障害の発生確率は0.2%未満と言われており、大変稀な症状です。

肝機能障害の症状としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 食欲不振
  • 倦怠感
  • 黄疸(目や皮膚の黄色化)
  • 尿の色が濃くなる
  • 吐き気・嘔吐
  • 腹痛

これらの症状が現れた場合は、すぐに服用を中止し、医師や薬剤師への相談をおすすめします。

また、肝臓に関する既往歴がある場合は、フィナステリドを治療に使用する前に必ず医師に申し出ましょう

発疹

フィナステリドの副作用として、発疹や皮膚のかゆみ、蕁麻疹などのアレルギー反応がまれに起こることがあります。

軽度の場合は自然に消失することもありますが、発疹が広がる場合や、呼吸困難、腫れ、重度のかゆみなど他のアレルギー反応の症状を伴う恐れがあります。

アレルギー反応は服用後30分以内に現れることが多く、反応が出た場合は服用を中止して早めに医師へ相談しましょう。

フィナステリドの副作用が起きたらどうする?

フィナステリドの使用中に副作用が現れた場合、適切に対処することが大切です。

ここでは、フィナステリドの副作用が発生した場合に取るべき対応策について紹介していきます。

副作用の程度や種類によって対応策は異なるので、状況に応じて適切に対処しましょう。

専門医に相談する

フィナステリドによる副作用を感じたら、まずは速やかに服用を中止し、どのような副作用であっても専門医への相談を推奨します。

症状が軽度であれば、数日で自然に治ることもありますが、自己判断で放置することで、副作用の症状が重くなったり長引いたりする恐れもあるので、プロに相談するのが良いでしょう。

専門医はフィナステリドの副作用について詳しい知識を持っており、相談する際には、以下の点を伝えることで、適切なアドバイスをくれます。

  • フィナステリドをいつから、どのくらいの量を服用しているか
  • どのような症状がいつから始まったのか
  • 症状の程度

症状の程度や状況に応じて、他の薬への変更や服用の中止などを、医師と相談の上で検討しましょう。

別の薬に変更する

副作用の程度やAGAの進行状況によって、別の薬剤への変更を検討した方が良い場合もあります。

AGAの治療には、先に紹介したミノキシジルなどの外用薬や、他の内服薬が代替治療として考慮されることがあります。

しかし、治療の変更は自己判断ではなく、必ず医師の指導のもとで行いましょう

薬以外の方法を検討する

体質などにより、薬物療法による副作用が大きい場合、薬以外の治療法の検討が可能です。

例えば、低出力レーザー治療(LLLT)、PRP(Platelet Rich Plasma)療法、または毛髪移植手術などの治療法があります。

これらの方法は、副作用のリスクを最小限に抑えつつ、脱毛の進行を遅らせるまたは改善するための代替手段として有効な場合があります。

しかし、これらの治療法も利点と限界があるため、開始する前に専門医と十分に話し合うことが重要です。

フィナステリドの併用禁忌は?

フィナステリドの併用禁忌

併用禁忌とは、飲み合わせの悪い薬を併用してはいけないことを意味します。

フィナステリドと併用禁忌となる薬は、現時点でありません。

しかし、併用を避けるべき食べ物や薬、飲酒における注意事項があるため、フィナステリドを服用する際は以下の点に注意しましょう。

ミノキシジルの内服は危険?効果や副作用にはどんなものがある?

併用を避けるべき食べ物

フィナステリドと併用を避けるべき食べ物は、特にありませんが、グレープフルーツにはフィナステリドの代謝を阻害する可能性のある成分が含まれています。

グレープフルーツに含まれているポリフェノールの一種であるフラボノイドには、消化管の粘膜や肝臓に存在している医薬品を代謝する酵素の働きを阻害する効果があります。

フィナステリド服用時の注意書きとして、グレープフルーツと一緒に取らない方が良いという記載はないものの、グレープフルーツの特性から念のため避けた方がよいでしょう。

別の薬を服用する際は必ず相談する

フィナステリドは、他の薬と相互作用を起こしにくい薬です。そのため、併用禁忌薬は設定されていません。

しかし、他の薬を服用している場合は、必ず医師に相談してください。

特に、以下のような薬は、相互作用を起こす可能性があります。

・抗アンドロゲン薬:フィナステリドと同様の作用を持つ薬です。
併用すると、効果が重複したり、副作用のリスクが高まったりする可能性があります

・肝臓の薬:フィナステリドは肝臓で代謝される薬です。
そのため肝臓の薬を併用すると、フィナステリドの血中濃度が上昇し、副作用のリスクが高まる可能性があります。

安全に服薬するためにも、別の薬と併用する場合は、必ず医師の判断を仰ぐようにしましょう

飲酒は時間を空ける

フィナステリドの服用とアルコールの摂取に関しては、特に禁忌はありませんが、過度の飲酒は体全体に悪影響を及ぼす可能性があるため、控えめにすることが推奨されます。

アルコールは肝臓で代謝されるため、フィナステリドと同様に肝臓に負担をかける可能性があります。

もし、飲酒するのであれば、フィナステリドの服用から、可能な限り時間を空けるのが良いでしょう。

適度な飲酒であればフィナステリドの効果に影響を与えることは少ないと考えられますが、アルコールの摂取量には注意し、必要であれば医師に相談してください。

フィナステリドの効果については下記の記事でもご紹介しています。
フィナステリドの効果はいつから実感できる?効かない時の対処法も紹介

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フィナステリドの使用による初期脱毛は、発生確率は多くないとはいえ、使用において避けられない副作用の一つです。

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フィナステリドの初期脱毛|まとめ

AGAについて相談する男性

フィナステリドは、AGA治療に効果的な選択肢の一つですが、服用にあたって本記事で紹介したような副作用に留意する必要があります。

初期脱毛やその他の副作用に直面した場合、専門医に相談し、必要に応じて治療方法を調整することが重要です。

また、スーパースカルプ発毛センターのような専門機関でのサポートを検討することも一つの方法です。

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