人間は誰しも、1日に平均50~100本程度は髪が抜けています。
しかし、あまりにも抜け毛の量が多い場合、何らかの病気を発症している可能性も否定できません。
そこで今回は、抜け毛に悩む方のために髪の毛が抜ける病気を一覧でまとめました。
症状の特徴や原因、発症する年齢・性別などの情報を詳しくまとめておりますので、ご自身に該当するものはないかチェックしてみましょう。
また、抜け毛に繋がる悪い習慣や日々のケア方法も紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
髪の毛が抜ける!?抜け毛の症状がある病気一覧
髪の毛が抜ける原因は病気だけではありませんが、ある日突然抜け毛が増えたり、前よりも髪の毛が薄くなってくると不安を感じてしまうでしょう。
そこでまずは、病気かどうかをセルフチェックするために、抜け毛の症状がある病気をいくつかご紹介します。
抜け毛の症状を伴う病気は数多くありますが、その中でも特に多いとされる9つの病気について見ていきましょう。
AGA
性別 | 男性 |
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年齢 | 20代~ |
症状 | ・前頭部から頭頂部にかけて髪の毛が薄くなる ・髪の毛が細く短くなる |
原因 | ・遺伝 ・男性ホルモン |
AGAとは、成人以降の男性が発症する進行型の脱毛症です。
遺伝によって受け継がれる可能性が高く、特に母方の家系に薄毛の人が多い場合、発症する確率が高まります。
FAGA
性別 | 女性 |
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年齢 | 40代~ |
症状 | ・頭頂部を中心に頭部全体が薄くなる ・髪の毛が細くなりボリュームがなくなる |
原因 | ・加齢 ・ストレス |
FAGAとは、主に40~50代頃の壮年期の女性が発症する男性型脱毛症のことです。
加齢による女性ホルモンの減少、ストレスや自律神経の乱れによりホルモンバランスが崩れることで、発症リスクが上がります。
円形脱毛症
性別 | 男女両方(特に女性に多い) |
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年齢 | 全世代 |
症状 | ・円形や楕円形に髪の毛が抜ける ・重症になると眉毛やまつげを含む全身の体毛が抜ける |
原因 | ・自己免疫疾患 ・アトピー性疾患 |
円形脱毛症は、これまでストレスが原因とされてきましたが、近年ではストレスや風邪、出産などをきっかけとした免疫機能の異常により発生する脱毛症と考えられています。
痛みやかゆみなどなく突然一気に髪の毛が抜けることから、自分では気付かずに他人の指摘で発覚するケースも多いです。
脂漏性脱毛症
性別 | 男女両方(特に男性に多い) |
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年齢 | 思春期~40代 |
症状 | ・頭皮がベタつく ・大きなフケ、赤みやかゆみが発生する |
原因 | ・皮脂の過剰分泌 ・マラセチア(カビの一種) |
脂漏性脱毛症は、生活習慣やホルモンバランスの乱れによって皮脂が過剰に分泌されることで起こる脱毛症です。
皮脂が増えすぎると、人間の皮膚表面に常に存在しているマラセチア菌が繁殖しやすくなり、その繁殖したマラセチア菌が炎症を起こすことで結果的に健康的な髪が生えにくくなってしまいます。
ひこう性脱毛症
性別 | 男女両方 |
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年齢 | 全年齢 |
症状 | ・大量のフケが出る ・頭皮の強いかゆみ |
原因 | ・頭皮環境の悪化 |
ひこう性脱毛症は、刺激の強いシャンプーや肌質に合わない整髪料の使用によって頭皮の環境が大きく悪化し、頭皮を覆い尽くすほどの大量のフケが毛穴を防ぐことで正常な発毛が阻害される症状です。
脂漏性脱毛症と似た症状が発生しますが、ひこう性脱毛症の場合はフケがカサカサと乾いています。
びまん性脱毛症
性別 | 主に女性 |
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年齢 | 40代~50代に多い |
症状 | ・前頭部や頭頂部から薄毛が広がる ・髪のハリやコシがなくなる |
原因 | ・ホルモンバランスの乱れ |
びまん性脱毛症は、女性ホルモンの著しい減少が原因で起こる脱毛症です。
同じく女性ホルモンの減少によって引き起こされるFAGAは、びまん性脱毛症の症状の一種とされています。
分娩後脱毛症
性別 | 女性 |
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年齢 | 出産後の女性であれば全年齢 |
症状 | ・出産後2~3ヵ月をピークに抜け毛が増える |
原因 | ・女性ホルモンの変化 |
分娩後脱毛症とは産後脱毛症とも呼ばれ、赤ちゃんの出産後に急激な脱毛が起こりますが、時間の経過とともに徐々に症状は落ち着いていきます。
妊娠中は通常時に比べると何倍もの女性ホルモンが分泌されますが、出産を機にホルモン量が一気に激減することで大量の抜け毛が発生することがあります。
薬剤性脱毛症
性別 | 男女両方 |
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年齢 | 全年齢 |
症状 | ・髪の毛が全体的に薄くなる ・重度になると前身のン体毛が全て抜け落ちる |
原因 | ・薬の服用 |
薬剤性脱毛症は、病気・疾患の治療のために薬剤を服用することにより、その薬の副作用などの影響で髪の毛が抜けてしまう脱毛症です。
抗がん剤により発生する例が最も代表的ですが、その他の薬剤によって発生することもあり、薬の服用から発生するまでに長い期間を要するため、原因となる薬剤が特定できないケースも多くあります。
抜毛症
性別 | 男女両方 |
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年齢 | 発病平均年齢10代前半 |
症状 | ・髪の毛や眉毛などを自分で抜いてしまう ・無自覚に髪の毛を抜いたり食べてしまう |
原因 | ・精神的ストレス |
抜毛症は、トリコチロマニアまたはトリコチロマニーとも呼ばれ、不安や退屈などの感覚が引き金となって起こる、無意識に髪の毛などを抜いてしまう症状です。
小学校から中学校のお子様に多く見られ、学校や家庭など周囲の環境が大きく影響していると考えられています。
抜け毛が起きやすくなる習慣は?
病気による抜け毛も、たとえ病気とは関係のない抜け毛だとしても、日々の生活習慣が抜け毛を引き起こす大きな原因となっていることがほとんどです。
抜け毛や薄毛を改善するためには、生活習慣を見直さなければなりません。
ここでは、特に抜け毛が起きやすくなる悪い生活習慣の例をご紹介します。
食生活が偏っている
抜け毛や薄毛の大きな原因の一つが日々の食生活です。
栄養バランスの悪い食事を続けていると、抜け毛や薄毛だけでなく、身体にさまざまな不調が表れてくるでしょう。
例えば、ファストフードやお菓子など脂質が多く含まれる食べ物ばかり食べていると、脂漏性脱毛症のリスクが高まります。
髪の毛に良いとされる主な栄養素は、「たんぱく質」「亜鉛」「ビタミンB群」など。
たんぱく質の一種であるケラチンは髪の毛の80%~90%を構成している成分です。過剰摂取は糖尿病や心血管疾患に繋がる恐れがあるため、1日に体重1キロあたり0.8gを目安に摂取すると良いでしょう。
亜鉛には、髪の毛を作り出す毛母細胞の増殖を促す効果があります。飲酒や喫煙、過度なダイエットなどにより亜鉛不足に陥っている方が多いので、意識して摂取することをおすすめします。
ビタミンB群は、たんぱく質の吸収効率を上げる、頭皮を清潔に保つ、髪の毛をつくる細胞の働きを活性化させるなど、髪の健康を維持するために欠かせない栄養素といえるでしょう。
睡眠不足に陥っている
実は、人間の身体や脳は睡眠中にも活発に働き続けています。
そして、髪を作り出す成長ホルモンが最も分泌されるのは睡眠中です。
成長ホルモンは、頭皮の血行改善・髪の毛のたんぱく質の増加・毛母細胞の増殖を促進などの効果をもたらすため、しっかりとした睡眠を取るように心がけましょう。
特に、入眠後~3時間の間に成長ホルモンが大量に分泌されるため、この間にどれだけ質の良い睡眠を取れるかが重要になってきます。
近年の研究では、「生物にとっては『睡眠』がそもそもの状態であり、進化によって意識をもって動き回る『覚醒』状態を獲得したのではないか」とも考えられており、人間にとっていかに睡眠が大事であるかが分かります。
ストレスを溜め込んでいる
過剰なストレスを受けると自律神経が乱れたり、ホルモンバランスが崩れたりしてしまいます。
そうすると、血流が悪化し頭皮に十分な栄養が行き届かなくなって髪の成長が阻害されるため、結果的に抜け毛に繋がってしまうのです。
また、ストレスは睡眠の質を著しく低下させ睡眠不足を引き起こす原因にもなるので、『ストレスは万病のもと』ともいえるでしょう。
自分ではあまりストレスを溜め込んでいないと思っていても、抜け毛といった身体の不調として表れる場合もあるので、抜け毛が気になる方は日々のストレスについて今一度考え直してみても良いかもしれません。
たばこを吸っている
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があるため、体内の血流が悪くなり、頭皮や髪の毛への栄養供給が阻害される可能性があります。
ただし、すぐに禁煙すれば良いというものでもありません。
禁煙をすること自体がストレスになる場合もありますので、徐々に本数を減らしていったり、禁煙外来などで治療を受けて長期間にわたって禁煙を目指すような方法が良いでしょう。
間違ったヘアケアをしている
抜け毛や薄毛を気にするあまり、間違ったヘアケアをしてしまっていませんか?
例えば、シャンプーのしすぎ・刺激が強いシャンプーの使用などは頭皮の皮脂を必要以上に落としすぎてしまうため、かえって逆効果です。
シャンプー後にかゆみを感じるような場合には、低刺激のアミノ酸系薬用シャンプーに替えるなど、ヘアケアの方法を見直してみましょう。
ここで紹介した内容以外にも、服用している薬の副作用で抜け毛が起きる場合もあります。
ミノキシジルによる抜け毛でお悩みの方は、下記の記事も参考にしてみてください!
抜け毛が気になる時のケア方法
抜け毛を抑えて正常な髪の毛を育てるためには、日々のケアが欠かせません。
ここからは、抜け毛が気になる際のケア方法をいくつかご紹介します。
日中のケアも大事ですが、特に重要で髪の毛に直接関わるシャンプー〜就寝までの正しいケア方法をまとめました。
抜け毛を抑えるケア方法~シャンプー編~
先ほども少しご紹介しましたが、刺激が強かったり洗浄力が強すぎるような肌に合わないシャンプーを使っていると、抜け毛を引き起こす原因になります。
多くの人に育毛効果があるシャンプーだとしても、必ずしもあなた自身に合っているとは限りません。
髪質・肌質は人によって異なるため、頭皮に合わないシャンプーを使っている可能性があればすぐに別のシャンプーを試してみましょう。
また、シャンプー時に力を入れ過ぎていたり、すすぎ残しがある場合も、頭皮環境が悪化し抜け毛に繋がってしまいます。
頭を洗う際は髪の毛だけでなく頭皮までしっかりと洗うように意識をしつつ、爪を立てずに指の腹を使って優しく揉み込むように洗いましょう。
最近では若い女性にも人気のシャンプーブラシや、シャンプーを使わずにお湯だけで髪を洗う湯シャンといった方法もあるので、気になる方は下記の記事をチェックしてみてください。
抜け毛を抑えるケア方法~風呂上り編~
シャンプーをした後、お風呂上がりのケアも大切です。
お風呂上がりの頭皮ケアを怠ると、頭皮が乾燥して抜け毛・薄毛・かゆみ・痛みなどさまざまな頭皮トラブルを招きかねません。
また、頭皮が乾燥してしまうと不足した油分を補うために皮脂が過剰分泌されベタつきの原因にもなるため、化粧水などで頭皮もきちんと保湿してあげましょう。
基本的には顔用の化粧水でも問題ありませんが、頭皮用の化粧水もありますので、この機会にぜひお試しください。
頭皮につける化粧水の正しい選び方や使い方は以下の記事で詳しくご紹介しております。
抜け毛を抑えるケア方法~ドライヤー編~
ドライヤーで髪の毛を乾かしていると、抜け毛が多くて不安に感じてしまったことはありませんか?
たしかに、頭皮に近すぎるとドライヤーの熱でダメージを負って抜け毛が促進されることはありますが、正しい使い方をしていればドライヤーによって抜け毛が増えるということはありません。
どんなに健康的な人でも、1日に100本程度は髪の毛が抜けるため、抜けるべき古い髪の毛がドライヤー中に抜けただけのこと。
ドライヤーをせずに濡れたまま放置するのが最もNGな行為で、頭皮に雑菌が繁殖し抜け毛・薄毛に直結してしまいます。
ドライヤーの正しい使い方は以下の通りです。
②乾かしむらをなくすために、ドライヤー前にブラッシングをする
③20cmほど離して、根元から順にまんべんなく乾かす
ドライヤーの使い方について、より詳しく知りたい方は以下の記事でご確認ください。
▶ドライヤー中の抜け毛の原因とは?正しい使い方と予防方法について
抜け毛を抑えるケア方法~就寝編~
正しいやり方でシャンプーをし、しっかりと頭皮の保湿ケアを行い、ドライヤーで素早く髪の毛を乾かしたら、あとは寝るだけ。
実は就寝時にも実践できる抜け毛予防法があります。それはナイトキャップです。
就寝時にナイトキャップを被ることでさまざまな効果が得られます。
・就寝中の摩擦ダメージを軽減
・寝ぐせ・髪の毛の絡まりを予防
・頭皮の乾燥を防ぎ適度に保湿
このように、抜け毛防止に繋がる効果が数多くあるので、ナイトキャップを被った状態で寝ることをおすすめします。
以下の記事では、ナイトキャップを被る際の注意点なども紹介しているので、ナイトキャップについて興味がある方は確認しておきましょう。
抜け毛が気になったらどこに相談するべき?
ここまで、抜け毛を伴う主な病気一覧や、抜け毛を抑えるためのケア方法をご紹介してきました。
日々のケアや生活習慣の見直しなどで抜け毛は軽減されるかもしれませんが、抜け毛が気になり始めたときは一人で抱え込まないでください。
自己流にケアを行ってみた結果、かえって抜け毛が悪化することにも繋がりかねませんので、まずはしかるべき機関に相談しましょう。
皮膚科へ相談する
今回ご紹介したいくつかの病気。これらにあてはまる症状が見られる場合には病院の受診をおすすめします。
脱毛症以外にも、内臓系の病気が影響して抜け毛が増える場合もありますが、まずは皮膚科を受診してみてください。
病院の場合は主に問診で抜け毛の原因を突き止めていくため、ご自身の症状がどういったものなのか、なるべく具体的に記録しておくと良いでしょう。
抜け毛の治療は投薬で行われますが、皮膚科はあくまでも皮膚の治療を行うための機関なので、抜け毛・薄毛の専門クリニックに比べると、処方される薬の種類は少ない傾向にあります。
抜け毛などを専門にしているクリニック
抜け毛が気になる場合、皮膚科を受診する以外に抜け毛・薄毛治療を専門としているクリニックに相談するのも良いでしょう。
皮膚科の先生は皮膚全般のトラブルに関して幅広い知識を持ち合わせていますが、髪の毛トラブルの専門家ではありません。
抜け毛・薄毛の専門クリニックであれば、一般の病院よりもかなり精密な検査を受けることができる上に、専門知識を持った医師が問診・視診・触診などで1人ひとりの悩みに合わせた治療方法を提案してくれます。
抜け毛などを専門にしているクリニックは、「AGAクリニック」というような名前になっているところが多いので、特にAGAに該当すると思われる症状に悩んでいる人におすすめです。
しかし、他の病気で投薬している薬の影響で薄毛の薬を利用できない方や、副作用や費用が気になる方は次にご紹介する「発毛サロン」をおすすめします!
発毛サロンに相談する
近年、増加しつつあるのが発毛サロンです。皮膚科や抜け毛・薄毛専門クリニックでは投薬による抜け毛治療をおこないますが、発毛サロンは医療機関ではないので薬を使用した治療は行いません。
頭皮環境を改善して発毛を促進するために、頭皮洗浄やマッサージ、食生活の管理などを行っています。
過去に皮膚科や抜け毛・薄毛専門クリニックに相談したものの抜け毛が治らなかった人、脱毛症を疑うほどではないけども抜け毛が少し気になる人は、一度発毛サロンに相談してみましょう。
抜け毛や頭皮環境が気になったら発毛専門サロンへご相談を!
スーパースカルプ発毛センターは、全国に約100店舗を展開中の発毛実績98.7%を誇る発毛サロンです。
専属の発毛技能士が、1人ひとりの抜け毛・薄毛トラブルに合った施術やアドバイスを行い、 最短3か月という短期間で発毛させることも可能です。
これまで手掛けた症例は4,000件以上。ご利用いただいているお客様は、過去にいろいろな方法を試したものの結果が出なかったとお悩みの方が多いです。
また発毛サロンというと、病院・クリニックでの治療よりも比較的料金が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、スーパースカルプ発毛センターは業界相場の1/3~1/4の値段でサービスを提供しています。
初めてご利用の方はさらにお得にご利用できる「初回限定6,600円の発毛お試し体験」を実施中なので、この機会にぜひお近くの店舗へお気軽にお問い合わせください。
髪が抜ける病気とは?抜け毛の対処法・ケア方法をご紹介|まとめ
抜け毛はどんな人でも多少なりとも起こるものですが、あまりに抜け毛の量が多いと不安になってしまいますよね。
もしかしたらその抜け毛は何らかの病気が原因かもしれないので、気になる場合はしかるべき機関に相談しましょう。
抜け毛の原因が病気だった場合、薬による治療が必要となりますがそれだけでは改善しないかもしれません。
抜け毛を抑え発毛を促進するためには日々のケアが何よりも重要なので、治療の効果が得られずお悩みの方はぜひ一度スーパースカルプ発毛センターにご相談ください!
専属の発毛技能士が、お客様1人ひとりの頭皮の状態を正確に把握し、髪質・体質に合った最先端発毛療法を提案いたします。
発毛実績98.7%の施術をぜひご体感ください。